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これらの失敗から学んだこと。
「私のように自分の時間が大事な者は塾講師になるべきではない」

人手不足の教室を選んでしまった

IT企業を退社して独立を目指す間、生活資金を稼ごうと思って見つけたのが、自宅から歩いて15分ほどのところにある塾のアルバイトでした。
採用担当に電話して塾の情報を聞き出したところ、その教室は講師が不足しているのでぜひ働いてもらいたいとのことでした。
就職氷河期かつ少子化の時代に、塾が講師不足とは願ってもないチャンスですね。
ここならたくさん授業をしてお金を稼げると思い、早速応募して面接を受けたら採用され、塾講師になることができました。

しかし、甘かったのです。

まず講師不足の塾で仕事を始めると、いきなり受験生を担当させられたり、あまり得意でない科目を担当させられる可能性が高くなります。 (面接のページも参照)
これは非常に危険です。
自分が生徒や保護者の立場になればよく分かります。
まだ塾のシステムや仕事のルールも十分に把握し切れていない新人に、受験生の子どもを預けられるでしょうか。
自分が受験生ならば、一度きりの受験時代をそんな塾で過ごしたいとは思わないはずです。

管理人の場合、最初に授業担当表を見せられたとき、いくつかの受験クラスを外してもらいたいと言いましたが、「いやいや、担当してもらわないと困るんですよ」と言われました。
こういう教室は、特に注意が必要です。
そこまで講師が不足している教室はいつどうなるか分かりません。
そもそも塾講師はほとんどがアルバイトです。
アルバイト講師など、いつ辞めてもおかしくないのです。
塾を経営する側は、講師がいつ辞めても補充要員を投入できるような体制を作っておくべきではないでしょうか。
自分1人が辞めたくらいで経営が成り立たなくなるような教室は、すでに閉室のフラグが立っていると考えて間違いないでしょう。

多くの授業を担当してしまった

管理人の場合、前述のように人手不足の教室を選んでしまったと同時に、給料がほしいという思いも強かったため、勤務初日からたくさんの授業を担当することになりました。
それこそ月曜日から土曜日まで、大部分のコマに授業を入れてしまったのです。

たくさん授業を担当すれば、たしかにスキルアップは早くなり、給料もたくさん入ってくるでしょう。
しかし、授業数が多いということは単に労働時間が長いというだけでなく、それだけ多くの生徒に心を配らなければならないということです。
テストの採点や保護者への電話連絡なども生徒の人数分やらなければなりません。
1回の授業をやるだけでも事前に予習をしておかなければなりませんが、それに加えて授業後の雑務の多さを考えると、たくさんの授業を担当するにはそれなりの覚悟が必要です。

また、時間の融通がきかないのも問題になります。
特に個別授業を担当する場合、生徒の都合で授業を他の日に振り替えたいと言ってきたり、来月から曜日・時間帯を変更してほしいという希望も日常茶飯事です。
こんなとき、自分の中で空きゴマを確保していないと、別担当に授業を依頼する必要が出てきたりして、生徒にも迷惑をかけてしまいます。

浅はかな考えで多くの授業を担当してしまったことは、管理人にとって最大の失敗だったと心から反省しています。
そもそも管理人が大学卒業後に再び塾講師のアルバイトを始めた動機は、「短時間でそこそこの収入を得たかったから」というものでした。
それまでIT企業でプログラマーをしていた管理人は、夜の23時以降も残業していることが多く、自分の時間などほとんどなかったのです。
そこで思い切って会社を辞めて在宅ビジネスを始めようと思い、その間の生活費を稼ぐ手段として塾のアルバイトを始めたわけです。
つまり、管理人は収入も自由な時間もどちらもほしいという人間なのです。
そういう人にとって塾講師のアルバイトは向くか?
答えはノーです。
塾講師に自由な時間はありません。
授業外の時間、いや労働外の時間であっても、常に生徒の夢を実現するにはどうすればよいかを考え、授業の準備をしなければなりません。

管理人のように自分の時間が大事という人には、残念ながら塾講師にはなるべきではないでしょう。

追記
管理人はこのことに気づいてからも塾講師の仕事を続けました。
こんな自分でも頼りにしてくれる生徒の期待を裏切ることはできませんから。